野菜の佃煮保存

佃煮(つくだに)とは、野菜・海産物などを砂糖と醤油で甘辛く煮付けた日本の伝統的な食べ物・・
 本来、小魚、アサリなどの海産物、昆布等の海藻類、山地ではイナゴ等の昆虫類などが食材として用いられてきましたが、野菜の長期保存の強い味方でもあります。
 
 佃煮(つくだに)が誕生した背景は、豊漁時に過剰に収穫された小魚などを不漁時の貴重な食料として保存するという漁師の知恵・・
 けど、豊漁に負けないほど野菜の収穫適期もきわめて短い種類のものがたくさんです・・
ニンジン、セロリ、ピーマンなど食べきれないほど収穫した野菜をもてあました経験は私にもあります。
  そこで、食べきれないほど収穫した野菜はつくだ煮にして保存するようにしましょう。
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 野菜はほとんどが水分なので長期保存できる上にかさが激減するので作りおきすると何かと重宝だからです。
 ただし、野菜をしょうゆで煮詰めていくことになるので、あせって短時間で煮上げると焦げ付き易くなります。
  また、野菜の長期保存が目的なのでごく弱火で気長にゆっくりと煮しめるように調理するのがコツです・・
フキ、葉トウガラシ、フキノトウ、サンショウなどはどちらかというと野菜の保存というより、山菜をおいしくいただくためのつくだ煮作りというニュアンスが強くなります。
a1750_000004.jpgふきのとうです・・
つくだ煮はしょうゆで煮る調理方法です。
かなり塩辛くなりますから、煮汁をだしで割って当座煮にするのもオススメです。
当座煮(とうざに)とは、野菜などの食材をしょうゆと酒などで辛めに味をつけた煮物ですが、
佃煮ほど長期保存はできないが、当座(しばらくの間)は保存がきく煮物という意味で当座煮といわれているようです。
a1150_001195.jpg成長したフキ・・
 つくだ煮のように長期の保存はきかないので数日のうちに食べきるか、冷凍保存するようにしましょう。

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