野菜の乾燥保存は専用のザルで干すのが定番です。
ザルは竹製で格子状の網目が特徴・・
風通りがよく、突然の雨だってそのまま屋内に避難可能です。
けど、野菜乾燥保存の定番アイテムともいえる竹ザルに強敵が出現しています。
それがダンボール板・・
女子栄養大学の栄養科学研究所のデータによると次のようなデータが公開されています。
もちろん、同じ環境下での試験です。
伝統的な竹ザルを使った場合 乾燥率:32%
ダンボール板を使った場合 乾燥率:58%
ということでダンボール板の方が竹ザルを使うより倍近く野菜の乾燥効果があるということは注目すべきデータです。
これはダンボールが紙製だから吸湿性が高いことが強く関係していると推測できます。
ただし、紙製なら何でもOKというわけではありません。
例えば、普通の新聞紙を一枚敷いても同じ効果はありません。
これも推測ですが、ダンボール板特有の断面構造が強く関係していると思われます。
つまり、波状の紙を両側から挟みこんだ独特の形状です。
従来この独特の構造は、梱包時のクッション性を高めて運搬中に商品が壊れないように衝撃から守るための工夫でした。
しかし、このダンボールの構造は同時に断熱性を高めたり、通気性を高める副次的効果があるのに注目です。
野菜の乾燥保存に着目するとダンボール板の表面が生野菜の水分を吸収し、次いで中空の波状の部分に風が通ってその水分を乾燥させる・・
乾燥したダンボール板の表面がまた少し乾燥した野菜の水分をさらに吸収し、さらに中空の波状の部分に風が通ってその水分を乾燥させる・・
の工程の繰り返しによって竹ザルに比べて2倍近い乾燥性能を発揮するのではないでしょうか?