ニンニクのダンボール乾燥方法

ニンニクの乾燥保存方法といえばニンニクを日陰の風通しのよい場所に吊り下げる方法・・
具体的には、ニンニク玉の直上20cmほどのところを5~6個をまとめてヒモで縛り左右に分けて竿などにぶら下げたり,玉ニンニクの状態でネットなどに入れ日陰の風通しの良い場所にぶら下げておきます。
けど、あいにくニンニクの収穫は梅雨時期・・・
だから、軒先で定石どおりに乾かしているつもりでもカビが生えてしまうニンニクもでてきます。

そこで注目されているのがダンボール板を使ったニンニクの乾燥方法です。
ダンボール板を使うニンニクの乾燥方法はいたって簡単です。
雨露をしのげる場所にダンボール板を敷き、その上にニンニクをおきます。
吊り下げて乾かすわけではないのでニンニク玉の茎はなるべく短く切っておきましょう。10日ほど経過したらひっくり返してまた10日ほど乾かします。
ところでダンボール板がどうしてニンニクのカビを防ぎ上手に乾燥してくれるのでしょうか?
あくまで私見ですが・・・

ダンボールが紙製だから吸湿性が高いことが強く関係していると推測できます。
ただし、紙製なら何でもOKというわけではありません。
例えば、普通の新聞紙を一枚敷いても同じ効果はありません。

これも推測ですが、ダンボール板特有の断面構造が強く関係していると思われます。
つまり、ダンボールの断面は波状の紙を両側から挟みこんだ独特の形状です。
従来この独特の構造は、梱包時のクッション性を高めて運搬中に商品が壊れないように衝撃から守るための工夫でした。
しかし、このダンボールの構造は同時に断熱性を高めたり、通気性を高める副次的効果があるのに注目です。
ニンニクの乾燥保存についていえば、ダンボール板の表面が生ニンニクの水分を吸収し、次いで中空の波状の部分に風が通ってその水分を乾燥させる・・
乾燥したダンボール板の表面がまた少し乾燥したニンニクの水分をさらに吸収し、さらに中空の波状の部分に風が通ってその水分を乾燥させる・・
また、梅雨時に地表面から上がってくる蒸気をダンボールがうまく吸湿してくれるのかも知れません。
この工程の繰り返しにより定石通りの吊るす乾燥方法で防げなかったカビを防ぐことができるものと思われます。

a0002_005497.jpg

  

  • このエントリーをはてなブックマークに追加