野菜の上手な保存方法と野菜の原産地の関係

野菜の上手な保存のためには野菜の原産地などを考慮する必要があります。
原産地が暑いところの野菜は寒さに弱いといわれています。
例えばブラリ野菜のほとんどは果菜類ですが、赤道付近が原産地のものが多いため、基本的に低温に弱いものが多いです。
キュウリ・スイカ・トマト・ナス・ピーマンなどです。

 赤道付近原産の果菜類だから日本の真夏に収穫のピークを迎えることになります。
おいしく食べるために冷蔵庫で冷やすのは良くても、野菜を保存する目的で冷蔵するのは逆効果ということです。

 また、イモ類も寒さが苦手なので、低温で保存するのに向きません・・
例えばサツマイモは原産は南アメリカ大陸、ペルー熱帯地方。
サトイモの原産地はインド東部からインドシナ半島などの熱帯・亜熱帯地方。
ショウガは熱帯アジア原産で高温多湿を好みます。
かぼちゃの原産地はアメリカ大陸。
こうしてみると、ほとんどのイモ類が赤道付近が原産地なので低温が苦手なのかも・・
ただし、ジャガイモは原産地が南米アンデス山系高地なので2℃前後の比較的低い温度で貯蔵すると、萌芽せず休眠状態が維持できます。
この2℃というのが大事なところで、4℃以上の環境では休眠から目覚めてしまいますし、0℃以下になると凍害がでるので注意しましょう。

いずれにしてもカボチャ、キュウリ、サツマイモ、サトイモ、ショウガ、スイカ、トマト、ジャガイモなどは 低温に弱い野菜なので保存目的で冷蔵するのはタブーです。
新聞にくるむことで湿度を保ちつつ、10~15℃の冷暗所で貯蔵するようにしましょう。
イモ類の場合、土が付いているならむしろ土付きのままにしておいたほうがベターです。

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