ショウガはみそ漬けにしてもおいしく保存できます。
ところで、ショウガには独特の香りと辛みがありますが、ショウガの香り成分は、ジンギベレンという成分・・
解毒作用の他、血行を促進して体を温めてくれるので、冷え性を改する他、風邪の初期症状にも効果があります。
また、ショウガの独特の辛みは、ジンゲロールとショウガオールという成分・・
肉、魚、野菜などの臭みを消す消臭効果の他、強力な殺菌効果も持っている優れものです。
さらに、ショウガは消化を助けて食欲を増進させる効果もあるので、夏バテにも重宝です。
ショウガをみそ漬けにしてもこうした独特の爽やかな辛味と香りがそのまま味わえます。
一般にみそ漬けにはみそだけの中に漬け込む方法と醤油、みりん、砂糖などを加えて味を調えたみそ床にする2通りがあります。
ショウガのみそ漬けにつかうみそもいなかみそ、赤味噌、白味噌など好みのもので結構です。
水分の多い野菜はそのまま漬けるとみそ床がゆるくなってしまうので、塩で下漬けをしてから漬けることが大事ですが、ショウガならそのまま漬けても大丈夫です。
ただし、漬け込む前には、水で洗った生姜の水気を拭き、軽く天日で乾燥させるなど一手間かけるといいです。
みそ床がなるべくゆるくならないためです。
ショウガは皮のまま厚めにスライスし、みそ床とショウガを交互に重ねて漬けるといいです。
なお、長く漬けおくと塩辛くなってしまいますから、味がしみて食べごろになったら取り出し、冷蔵庫で保存します。
<一口メモ>
ショウガの香りは熱に弱いのが欠点・・
だからショウガの香りを楽しみたいときは加熱をやめる寸前、できれば食前に入れるのがおすすめです。
反対に香りを抑えたい料理には加熱する最初の段階からショウガを入れるようにしましょう。