ショウガをそのまま保存する方法

ショウガは元来熱帯アジア原産・・
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温暖な環境で育てる必要があるのはこのため・・
日本のショウガの主要産地は、高知県や熊本県など日射量が多く温暖な地域に集中しているのもうなずけます。
この性質はショウガの上手な保存のためにも大事なポイントです。
低温を嫌うので、冷蔵庫で長期間保存するのはおすすめできません。
ショウガ保存の適温は14.5℃・・
14℃前後ででショウガを保存すると、ショウガは休眠状態になり鮮度を保つことができます。

だから裸のままで直接冷蔵庫に入れておくと冷たすぎてあまり長持ちしません。
ショウガ生産農家は防空壕のような専用の横穴保存庫を作って常温保存したり、 土の中に埋めて、藁で覆うなどして貯蔵しています。
一年を通して気温の変化が少ない環境を保てるからです。

温暖な地域の家庭菜園でショウガを作っている方なら、これを応用して家庭菜園や庭土の中に埋めておくという方法もあります。
掘り上げて保存せざるを得ない場合には、ショウガを新聞紙で包み、ビニール袋に入れて日陰に置くとよいでしょう。
家庭菜園や庭土の中に埋める状態に近い環境を作れるからです。
ショウガも冷え過ぎず過度の乾燥も防げて収穫したてのショウガの状態が保てます。

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多少乾燥してしまっても、とにかく長期間ショウガを常温で保存したい場合には、ショウガを収穫した後水分を完全に除去してから保存するようにしましょう。
ショウガは濡れているとどうしても傷みやすいもの・・
ショウガを日光に良く当てて表面を完全に乾かしてから保存すると、痛んだり腐敗したりするリスクは格段に少なくなります。
<一口メモ>
ショウガは病気や害虫の被害がなく栽培しやすい野菜・・
連作だけが苦手なので同じスペースには4~5年は植えないほうがいいです。

植え付けは半日陰でも可。
種ショウガは信頼のできる店で病斑があるもの、過度に乾燥しているものは避けます。
また、植え付けまでの保管中も乾燥しないように注意しましょう。
ショウガは熱帯アジア原産・・
八重桜が散る頃つまりね遅霜の心配がなくなってから植えつけます。
はじめは葉ショウガ、次いで根ショウガと長期間収穫できますが、低温に弱いので霜が降りる前には終えましょう。

畑の準備・1㎡当たり、苦土石灰100g有機配合肥料200g堆肥2kgを均等にまき、30cmくらいの深さまでよく耕して混ぜ込む。
畝は幅60cm、高さ10cmとし、中央に深さ10cmほどの溝を掘る。
植え付け・溝に株間30cmをとって種ショウガを置く。
芽の出る部分が上を向くようにすること。
小さい種ショウガはいくつかあわせて1株とする。
溝に土を戻して埋めたら、鍬の背で軽く鎮圧する。
追肥と土寄せ・芽が出たら、畝1㎡当たり化成肥料50gを株のまわりにまき、軽く土寄せする。

敷きわら・追肥、土寄せが終わったら敷きわらをする。
夏はやや厚めにする。

ショウガは土の乾燥を嫌うので、雨が極端に少ないときは、たっぷり水やりをしましょう。

収穫・7月下旬頃から葉ショウガとして収穫できる。
少し離れたところにスコップを入れ、てこのように使って株を持ち上げる。
茎葉を持って株をゆっくり引き抜いてもいいですが、急に抜くと千切れてしまうので注意が必要です。


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