ショウガの乾燥保存

ショウガの香り成分は、ジンギベレンという成分・・
解毒作用の他、血行を促進して体を温めてくれるので、冷え性を改する他、風邪の初期症状にも効果があります。a0008_000805.jpg

  

また、ショウガの独特の辛みは、ジンゲロールとショウガオールという成分・・
ショウガの香り成分ジンギベレンと辛み成分ジンゲロールとショウガオール
ショウガなど香辛成分を含む野菜の乾燥保存は基本的には避けるべき・・
例えば ショウガの香り成分ジンギベレンと辛み成分ジンゲロールとショウガオールは揮発しやすく乾燥中にショウガの断面から香辛成分が消えてしまいます。
しかし、中国ではショウガの皮をむき、蒸して乾燥させたものを乾姜(かんきょう)と呼び、興奮作用、強壮作用、健胃作用がある漢方薬として重宝されてきました。
このように、ショウガの利用方法によってはむしろショウガを乾燥して保存するのもかしこい保存方法です。 a1180_006547.jpg
確かにショウガを乾燥すると、ショウガの断面部では香辛成分が消えてしまいますが、内部ではむしろ水分が抜けて香辛成分が凝縮・・
また、乾姜のように漢方薬としてショウガを利用する場合は、ある程度香辛成分が抜けていた方が好都合な場合もあります。
 乾燥ショウガの作り方
ショウガの皮をむき、スライサーや包丁で薄くそいで、晴れた日に天日で干す。
夜露を避けるため、夜間は家内に取り込みますが、半生乾燥ではカビが発生し、せっかくのショウガの乾燥保存も台無し。
完成には、丸1~2日かけて完全にカラカラに乾燥しましょう。

乾燥後は、シリカゲルなど除湿剤と一緒に、カンに入れて冷暗所で保存します。
乾燥ショウガといえども、なるべく早く使い切るようにしたり、また、乾物にしたものもさらに冷蔵庫に入れておくなど保存の方法にも万全を尽くしましょう。


乾燥ショウガの使い方
粉ショウガ
スライス状の乾燥ショウガをコーヒーミルなどで粉砕して粉状にします。
薬味としてすりおろしショウガの代用にしたり、即席しょうが湯に使ったり重宝します。

 ジンジャーシロップ
ジンジャーエールというショウガを使った清涼飲料水がありますが、その原液ともいえるエキスです。

ショウガの辛みと香りはむしろショウガ内部より、皮付近に多く存在します。
そのため、ショウガの皮はむかずに残し、やや厚めにスライスして乾燥しておきましょう。
同分量の砂糖と水で砂糖水を作り、その中にショウガを入れてあくを取りながら20分茹でると完成です。
冬はそのままお湯を注いで生姜湯にしたり、夏は炭酸水で割って手作りジンジャーエールにして楽しみましょう。

   <一口メモ>
ショウガの香り成分が一番多いのは実は皮と中身の境目付近・・
だから、ショウガの皮をとるときは、包丁でむかずこそぎ取ると良いでしょう・・
ワリバシやスプーンの角を当てて削るようにすると安全で上手にこそげます。

 

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