冷凍庫のない昔はトウガラシの塩漬けはアオトウガラシの唯一の保存方法だったのではないでしょうか?
冷凍庫の普及した現代では、アオ唐辛子はそのまま冷凍保存できますが、トウガラシを塩漬けすると独特のうまみと風味が出てきます。
また、アオトウガラシを塩漬け保存しておくとタバスコや柚子胡椒に応用できるので何かと重宝します。
1.下ごしらえ
①青トウガラシのへたはとらずに一本丸ごと使います。
②熱湯でさっと湯通しします。
トウガラシの酵素などの働きを止め、保存や加工中の変質を防ぐために不可欠です。
2.作り方
湯通ししたトウガラシを丸ごとネットに入れ飽和食塩水(濃度は27%程度)で満たした樽やつぼに漬け込みます。
そして、トウガラシがしっかり漬かるように、上からふたと重石を載せ、冷暗所に置いておくと長期間にわたり保存できます。
なお、少量で良い時は、小さめのつぼやガラスビンでも同様に塩漬けすることができます。
3.食べ方・使い方
塩漬けしたトウガラシを調味料・料理や加工品に使う際には、必ず塩抜きをします。
そのままでは、しょっぱ過ぎて大変です。
流水でていねいに洗うか、水に一晩つけて塩分を抜きます。
塩抜きすると腐敗しやすくなるので塩抜き後はすぐに使い切りましょう。
調味料として、煮物や炒め物に使ったり、そのまま刻んでごはんと一緒に食べるとおいしいです。
4.応用編
十分に漬け込んだアオトウガラシの塩漬けに酢を入れればオリジナルののグリーンタバスコができます。
あらかじめ岩塩を使って塩漬けしておくと本格的・・
また、漬け込んだアオトウガラシにすりおろした柚子を混ぜて熟成させると柚子胡椒が作れます。
生のアオトウガラシで作った柚子胡椒はピリピリ辛すぎますが、漬け込んだアオトウガラシだと辛さに丸みがあっておいしいものです。
さすが熟成の味。